ブラッド・アスカロン
1977 -
1977年生まれのアメリカ人デザイナー、ブラッド・アスカロン。彼のアートやデザインへの関心は早くから芽生えました。祖父は、著名な彫刻家でインダストリアルデザイナーのモーリス・アスカロン、父親は個人所有の空間や公共空間に大掛かりなインスタレーションを北米各地で展開する著名アーティストのデイヴィッド・アスカロン。作品に見られるクラフトマンシップ、素材、耐久性、質へのこだわりはこの二人から受け継いでいると言えます。
自身のデザインアプローチを還元的と表現するアスカロン。コンセプトに見合った、フォルムや機能を創り上げるためにシンプルで合理的なデザインを常に追求しています。その手法は同時に戦略的で抒情的。無駄のないコンポジションは周囲に容易に適合するほか、印象的な空間づくりにも貢献しています。
Børge Mogensen
1914 - 1972
ボーエ・モーエンセン(1914-1972)は使用する人びとを核に、その独特のコンセプトで耐久性に優れた家具を世に送り出してきました。第二次大戦後、デニッシュモダンを牽引した大きな影響力を残すデザイナーの一人です。
モーエンセンはデモクラティック・デザインを掲げ、住宅、コントラクトに向けた、シンプルで機能性に優れた木製家具を数多く発表。いずれも控えめな美学と耐久性を考慮した構造が特長となっています。デザインの基盤となっているのは、明確な構造と装飾をできるだけそぎ落とすこと、そして実験的な試み。その好例がハンティングテーブルやデッキチェアのセットです。
エスベン・クリント
1915-1969
エスベン・クリントは1915年6月18日に生まれました。母にレ・ブレスドーフを、そしてサファリチェア、フォーボーチェア、アディション・ソファなど数々の名作家具を残し、デザイナー、大学教授としても世界的に著名でデザイン界の重鎮であり、デニッシュモダンの父と称されたコーア・クリントを父に持ちます。エスベン・クリントが誕生した当時、クリント家はインドネシアのジャワ島に暮らしていましたが、数年後に一家はコペンハーゲンに戻りますが、3歳の時に母親が他界したことで、祖父母である建築家のP.V.イェンセン・クリントとその妻マチルデ・イェンセン・クリントのもとで多くの時間を過ごしました。
フリッツ・ヘニングセン
1889 - 1965
妥協をしない、完璧主義を貫いたデザイナーとして知られたフリッツ・へニングセン。常に家具の品質と職人のクラフトマンシップを最優先に製品を開発し、自分でデザインから製作までこなしていました。
また、コペンハーゲンの家具職人ギルドにも入会、ギルドが開催する家具展の中心となるメンバーとなっていきます。その妥協の無い高い質と洗練されたスタイルで、デンマーク家具界で頭角を現します。へニングセンはスタイルをクラシック家具に見出し、それをよりモダンに、よりオーガニックにリデザインした家具を数多く発表しています。フレンチ帝政様式、ロココ、17世紀の英国家具などにインスピレーションを得、そこからモダンでオーガニックなフォルムをもつ独自のデザインを作り上げたのです。
Mads Odgård
b. 1960
Mads Odgård has always had a love for straight lines, right angles, and geometric shapes. This love shines through in his professional design work, the interior design of his own home and when landscaping his garden. If he doesn’t know where to begin when creating a new design, he simply starts by drawing a straight line. This minimalist mindset is evident in Mads Odgård’s design portfolio, which includes the lamps of the MO Series – his first collaboration with Carl Hansen & Søn.
オーレ・ヴァンシャー
1903 - 1985
オーレ・ヴァンシャーは、機能性溢れる、優雅なデザインでデニッシュモダンの流れに大きな足跡を残しています。クリントが教鞭をとる王立芸術アカデミー家具科に在籍し、クリントの下で2年間仕事をした後、1928年自身のデザイン事務所を設立。家具デザイナーに専念していきました。クリントの後継者として王立芸術アカデミー家具科の教授にも就任。デンマークのデザイン界をデザイナーとして、そして教育者として牽引してきました。
クラシックな品位をもった、モダンなデザインで人気をもつ、ヴァンシャーの家具。
デンマークの新聞ポリティーケン紙が1958年に、「オーレ・ヴァンシャーの椅子を購入すると、それから何百年も毎日、毎日その椅子に座ることになります。彼の椅子は、それほどの耐久性を備えています。」とオーレ・ヴァンシャーの家具について記したほどです。素材とディテールにこだわった、ヴァンシャーの名作は、今日も発表当時の新鮮さを失っていません。
カール・ハンセン&サンの製品を選ぶことは、単に家具を買うことと同義ではありません。それは、美しく磨き抜かれたクラフトマンシップの長く誇り高い伝統の一部になることなのです。私たちはハンス J. ウェグナーのデザインを世界で最も多く製作する家具メーカーであるとともに、アルネ・ヤコブセン、ボーエ・モーエンセン、オーレ・ヴァンシャー、コーア・クリント、ポール・ケアホルム、ボディル・ケア、安藤忠雄など、名だたる家具デザインの巨匠たちの作品も製作しています。100年以上にわたる豊かな歴史を誇るカール・ハンセン&サンは、デンマークデザインを代表する家具を世界中で販売しています。