Sharon Fisher & Matteo Barenghi
シャーロン・フィッシャー & マッテオ・バレンギ
2008年、インテリアアーキテクト兼デザイナーのシャーロン・フィッシャーと建築家のマッテオ・バレンギは、デンマークとイタリアという、国境を越えたコラボレーションを始めました。以来、この二人の建築家兼デザイナーは、流行に左右されず、品質を重視する作品を生み出してきました。二人は、自然なシンプルさを探求し、優れた素材と熟練した職人技の魅力を伝えることに力を注いでいます。
カール・ハンセン&サンのTsugiシェルフは、フォルムと機能の両方を等しく重視したデザインです。一見シンプルなこのシェルフは、独創的で精巧な日本の指物師の技を活かし、継ぎ目がわからないように固定部が隠されています。
シャーロン・フィッシャー (1959-)
1959年生まれのシャーロン・フィッシャーは、1987年にデンマーク王立美術アカデミー建築・デザイン・保存学部を卒業しました。フィッシャーはアカデミー入学前の2年間をヴィーベケ・クリントのテキスタイル工房で過ごしました。その体験はデンマークのデザインと建築への関心を高めるものとなり、以来フィッシャーの作品に強い影響を与えてきました。1990年、フィッシャーは自身のスタジオを設立し、建築家およびインテリアデザイナーとして高い評価を得ています。フィッシャーの作品とデザインは、シンプルさを特徴とし、洗練された素材や色への愛情に溢れています。
マッテオ・バレンギ (1971-)
1971年にイタリアで生まれたバレンギは、1999年にミラノ工科大学を卒業しました。卒業後の数年間は、名高いデザイン・建築スタジオで-まずミラノのMichele De Lucchi Studioで、続いては創設者の一人として上海のKokaistudiosで-経験を積みました。その後、バレンギはコペンハーゲンに移住し、建築スタジオDissing + Weitlingと5年間コラボレーションを行いました。そこではアルネ・ヤコブセンの後継者たちに囲まれ、構造、素材、プロセスへの情熱を育みました。「技術」への飽くなき追求を特徴とするバレンギの作品には、自身の持つエンジニアリングの才能と職人技が遺憾なく発揮されています。