オーレ・ヴァンシャー
古典のエスプリをモダンに蘇らせたデザイナー
オーレ・ヴァンシャーのディテールと素材にこだわった家具は、今日も名作として高く評価されています。
オーレ・ヴァンシャー (1903-1985)は、機能性溢れる優雅なデザインでデニッシュモダンの流れに大きな足跡を残しています。クリントが教鞭をとる王立芸術アカデミー家具科に在籍し、クリントの下で2年間仕事をした後、1928年自身のデザイン事務所を設立。家具デザイナーに専念していきました。クリントの後継者として王立芸術アカデミー家具科の教授にも就任。デンマークのデザイン界をデザイナーとして、教育者として、牽引してきました。クラシックな品位をもった、モダンなデザインで人気をもつ、ヴァンシャーの家具。「オーレ・ヴァンシャーの椅子を購入すると、それから何百年も毎日、毎日その椅子に座ることになります。
彼の椅子はそれだけのすごい耐久性を備えています。」とデンマークの新聞ポリティーケン紙が、1958年、オーレ・ヴァンシャーの家具について記しています。素材とディテールにこだわった、ヴァンシャーの名作は、今日も発表当時の新鮮さを失っていません。
また、オーレ・ヴァンシャーは欧州各国、エジプトを旅し各地で家具デザインを研究しています。そこで得たインスピレーションから、独特の美しい作風を作り上げていきました。また、家具を一つの建築物と考えたヴァンシャーは、優美な細い線を駆使した、躍動感のあるフォルムを作品の多くに使用しています。コロニアルチェア、コロニアルソファがその典型です。
1940年代から60年代にかけてがオーレ・ヴァンシャーの黄金期。この時期に、後に代表作と称される数々のデザインを精力的に発表しています。第二次大戦後の、「デザイン・フォー・オール」の哲学がもてはやされた時代です。デンマークでも、大物デザイナーたちが、一般の人々が購入でき、狭い住居にも適応する機能性の高い家具を発表していました。
ヴァンシャーも例外でありません。量産家具に精力的に取り組み、質の高い数々の製品を発表していきました。
ヴァンシャーのデザインは、Copenhagen Carpenters’ Guild Annual Award、1960年にはMilan Triennale で金メダルなど数々の賞を受賞。デンマークのみならず国外でも高い評価を受けています。
Our designers
カール・ハンセン&サンの製品を選ぶことは、単に家具を買うことと同義ではありません。それは、美しく磨き抜かれたクラフトマンシップの長く誇り高い伝統の一部になることなのです。私たちはハンス J. ウェグナーのデザインを世界で最も多く製作する家具メーカーであるとともに、アルネ・ヤコブセン、ボーエ・モーエンセン、オーレ・ヴァンシャー、コーア・クリント、ポール・ケアホルム、ボディル・ケア、安藤忠雄など、名だたる家具デザインの巨匠たちの作品も製作しています。100年以上にわたる豊かな歴史を誇るカール・ハンセン&サンは、デンマークデザインを代表する家具を世界中で販売しています。