ウォールナット (クルミ) はルネッサンス時代から高級家具メーカーに愛用されてきました。温かみのある光沢が珍重され、わずかに起伏のあるはっきりとした模様が特徴の装飾的な木目で、一つとして同じ模様の板となりません。ヨーロッパで壮麗な歴史的家屋を訪れると、ウォールナット材のアンティーク家具に出会うことがありますが、ダークウッドへの関心が復活した昨今、エレガントで高級な家具の代表として、モダンな家にも置かれるようになりました。

クルミには21種が含まれ、世界各地に比較的広く分布しています。しかし、幹が細く1本の木から採れる量が少ないため、ウォールナット材は希少価値が高いとされています。複雑な彫刻に理想的な緻密な構造により、耐久性に優れた丈夫で安定感のある木材が得られます。こうした耐久性により、ウォールナット材は世代を超えて受け継がれる家具に最適な木材として、さらに価値を高めました。

家具作りにおける特性

深みのあるダークブラウンと装飾的な木目模様のウォールナットは、非常に人気の高い高級木材です。

原産地

ウォールナットは主に北米東部が原産の樹木です。

成木の大きさ

ウォールナットの成木は、高さ30メートル、直径150センチメートルにもなります。

ウォールナットの幹は比較的細いにもかかわらず、家具製作に使用されない髄は太いことが多いため、利用できる部分は少なくなります。そのため、ウォールナットは高級な木材なのです。

硬度

ウォールナットは比較的硬い木です。

重量は木により異なりますが、平均重量は約570 kg/m³です。

外観

カール・ハンセン＆サンでは、ウォールナットの心材のみを使用しています。

未処理のウォールナット材は、紫がかったチョコレートブラウンの色調で、灰褐色から黒色の沈着物により装飾的な模様が生まれることがあります。

木目ははっきりしていますが不均一で、場合によってはわずかに凹凸があります。

色調と木目の幅は、同じ幹から取れたものでも大きく異なる場合があります。

ウォールナット材は硬く密度の高い構造をしています。

表面処理

カール・ハンセン＆サンでは、ラッカーとオイルを使用してウォールナット材の表面処理を行っています。

表面処理を施すことで、表面が美しくなるだけでなく、耐久性が高まり、お手入れも簡単になります。

木材の色は光にさらされると深みを増し、その外観は時とともに変化して、やがては輝きを帯びます。