ビーチ (ブナ)
(Fagus sylvatica)
私たちが使用する木材の中で最も硬いビーチ (ブナ) 材は、優れた強度と美しく均一な木目模様が自慢です。
主に中央ヨーロッパ全体で見られる広葉樹のビーチ (ブナ) は、木材としてよく使われる木です。建築材料として長い歴史を誇るだけでなく、ビーチは芸術と深い縁があります。何世紀も遡った頃、ヨーロッパの偉大な画家らはブナの木を燃やして茶色がかったすすを取り、そこからインクを作って作品に使っていたのです。今日、頑丈で耐久性のあるビーチ材は、張り加工用の無垢材のフレームをはじめ、幅広い製品の製作に使用されています。
ビーチ材の人気は、主にその硬さによるものです。カール・ハンセン&サンでは、ビーチの心材のみを使用して、最適な強度と優れた耐久性を備えた家具を生産しています。ビーチ材は頑丈であるとともに、目に見える年輪がない均質な構造をしています。ピンクがかった明るい茶色の表面に、暗褐色の斑点が散っていることで、見分けることができます。
加工に適した木材
硬度と滑らかで均質な表面がトレードマークのビーチ材は、すっきりとした均一な仕上がりが期待できるため、各種の表面処理や仕上げに適しています。デザイナーのイルス・クロフォードは、Yチェアの特別限定版に塗装に向いたビーチ材を選び、素朴なカラーバリエーションの無毒水性塗料で仕上げました。
未処理のビーチ材はお手入れが簡単なため、お子様用の家具によく使用されます。ご自宅で新たにご購入された家具の組み立てが済んだら、ソープで仕上げサンドペーパーで磨けば、美しさを高めることができます。
ビーチについて
家具作りにおける特性
ビーチは非常に硬い木で、カール・ハンセン&サンのラインアップ中でも最も硬度の高い木材です。
ビーチは表面、内部構造、硬度が非常に均質なため、表面処理を施しても塗料が吸収されず、表面にきれいに、そして均等に広がります。
カール・ハンセン&サンではその強度を活かして、木製フレームや張り加工のフレームにも使用しています。
原産地
ビーチはヨーロッパ全土に自生していますが、特に中央ヨーロッパに多く見られます。
カール・ハンセン&サンでは、責任あるパートナーが供給するFSC認証 (FSC-C135991) のビーチ材のみを使用しています。
成木の大きさ
ビーチの成木は、高さ40メートル、直径2メートルにもなります。
幹が太くなる樹種で木を丸ごと利用できることが多いため、比較的一般的な木材です。
硬度
広葉樹のビーチは硬木です。
重量は木により異なりますが、平均重量は約680 kg/m³です。
外観
カール・ハンセン&サンでは、ビーチの心材のみを使用しています。
ビーチ材は、未処理で軽く乾燥させた状態では赤褐色をしています。
年輪がわかりにくく、つまり非常に均質な構造をしています。
暗褐色の斑点があるのが特徴で、それでビーチ材だと見分けられます。
カール・ハンセン&サンではどんな木材も厳しく選別し、不均質な木材や色が大きく異なる木材には表面処理を施し、最も均質な色の木材はオイルまたはソープで仕上げています。
表面処理
カール・ハンセン&サンでは、ソープ、ラッカー、オイル、水性塗料を使用してビーチ材の表面処理を行っています。
表面処理を施すことで、表面が美しくなるだけでなく、耐久性が高まり、お手入れも簡単になります。
木材の色は光にさらされると深みを増し、その外観は時とともに変化して、やがてはより濃い色となります。
カール・ハンセン&サンでは、すべてのスタンダードカラーでビーチ材をラッカー塗装しています。緻密で細かい空洞のある木材構造のため、表面が滑らかで最小限の構造が見える仕上がりとなります。