マホガニー
(Entandrophragma Cylindricum)
その美しさが愛でられてきたマホガニーのダークブラウンの色調は、時を経るとともに温かみのある輝きをまといます。
熱帯原産のエキゾチックな広葉樹であるマホガニー材は、ピンクがかった色調から濃い赤褐色まで、魅惑的な色のグラデーションが珍重されています。木目は完璧にまっすぐで流れるような暗色です-これは、季節の変化がない森林で育った木に共通する特徴です。
マホガニーには、豊かな色調の他にも、「キャッツアイ効果」という、宝石でよく見られる珍しい特徴があります。時を経て色に深みが増し、さらに豊かな色調となるにつれて、「キャッツアイ」と呼ばれる光学効果により、木材をさまざまな角度から見たときにきらめき、移ろうように見えるのです。マホガニー材はその魅惑的な外観だけでなく、優れた強度と耐久性も誇ります。複雑な彫刻を施すことができ、手作業で簡単に製作が行えることで、家具職人の間でも人気の木材です。
暗色の木材への人気復活
近年、暗色の木材への関心がまた高まりを見せています。自宅でさまざまな木材の家具を混ぜて使うことに抵抗がなくなりつつあり、マホガニー家具に対する需要も増加しています。
ヴィルヘルム・ラウリッツェンは、Monarchチェアを発表した当初、ダイナミックなデザインを求めてマホガニーを使用しました。そして現在、カール・ハンセン&サンは、ラウリッツェンが意図したのと同じエレガントな、しかも認証済で環境に優しいマホガニーを使い、Monarchチェアを再び販売できることを誇りに思っています。
マホガニーについて
家具作りにおける特性
マホガニー材は、優れた強度と耐久性、そして時を経ても色褪せすることのない美しい暗色で知られています。
原産地
マホガニーは熱帯原産のエキゾチックな木材種です。
カール・ハンセン&サンでは、責任あるパートナーが供給するFSC認証 (FSC-C135991) のマホガニー材のみを使用しています。
成木の大きさ
マホガニーの成木は、高さ60メートル、直径2メートルにもなります。
比較的成長が早く、25年ほどかけて完全に成熟します。
硬度
広葉樹のマホガニーは硬木です。
重量は木により異なりますが、平均重量は約630 kg/m³です。
外観
カール・ハンセン&サンでは、マホガニーの心材のみを使用しています。
未処理のマホガニーは、濃い赤褐色をしています。
木目はまっすぐ流れるような暗色で、これは、季節の変化がない森林で育った木に共通する特徴です。やや細かく、濃色で均質の無数の空洞が散在しています。
表面処理
カール・ハンセン&サンでは、ラッカーとオイルを使用してマホガニー材の表面処理を行っています。
表面処理を施すことで、表面が美しくなるだけでなく、耐久性が高まり、お手入れも簡単になります。
元々暗色で色が褪せないため、時を経て色合いが深まることもほぼありません。