オーク (ナラ)
(Quercus)
耐久性に優れ長持ちするオーク (ナラ) 材は、その元来の強度に加えてくっきりと美しい木目模様が特徴です。
丈夫さが愛されてきたオークは、長い間北欧のデザインに欠かせないものでした。何世紀にもわたって愛用されてきたオークは、今や品質、耐久性、伝統的なクラフトマンシップの代名詞になっています。ハンス J. ウェグナーのデザインでは、ベニヤ家具の内側にも「グレートオーク」を使用して、無垢材感を出しました。そしてこの手法は、今日の家具製作でも変わらず守られています。
ヨーロッパ、北アメリカ、アジアで見られる広葉樹のオーク (ナラ) には、世界中で600以上の品種が含まれており、中には高さが35メートルに達するものもあります。躍動感のある外観とくっきりとした木目模様で簡単に見分けられるオーク材は、タンニン酸の含有量が高いため非常に丈夫で、家具製作に最適な木材となります。
オーク材ならではの特徴
カール・ハンセン&サンでは主に、責任あるサプライヤーから供給されたFSC認証オーク材を使用しています。木で最も強度と耐久性に優れた部分である心材のみを使用し、どんな板も厳しく選別して、特別なケアが必要なものを特定しています。耐久性を高め美しい外観を保てるよう、当社で使用するオーク材はすべてソープ、ラッカー、オイル、ホワイトオイル、水性塗料のいずれかを使用して表面処理を施しています。オーク材独特の木目模様は処理後も変わらずにくっきりと見え、時を経るとともに、その色は温かみのある黄褐色へとゆっくり変わっていきます。
オークについて
家具作りにおける特性
オークはとりわけタンニン酸の含有量が高いため、非常に耐久性に優れ、長持ちします。
原産地
オークはヨーロッパ、北米、アジアの原産です。
カール・ハンセン&サンでは、責任あるパートナーが供給するFSC認証 (FSC-C135991) のオーク材のみを使用しています。
成木の大きさ
オークの成木は、高さ35メートル、直径3メートルにもなります。
硬度
広葉樹のオークは硬木です。
重量は木により異なりますが、平均重量は約650 kg/m³です。
外観
カール・ハンセン&サンでは、オークの心材のみを使用しています。
オーク材は未処理の状態で茶色がかった色をしています。
オーク材の縦断面に見える空洞は目の粗い早材 (春材) の道管細胞で、対する晩材 (夏材) は細胞壁が厚く空洞が小さくなります。そのためオーク材はくっきりとした木目模様の、躍動感のある外観となります。この早材と晩材の違いが外観と木材の構造を生み出します。
オークには小さな節がつきものです。カール・ハンセン&サンではどんな木材も厳しく選別し、不均質な木材や色が大きく異なる木材には表面処理を施し、最も均質な色の木材はオイルまたはソープで仕上げています。
表面処理
カール・ハンセン&サンでは、ソープ、ラッカー、オイル、ホワイトオイル、スモークオイル、水性塗料を使用してオーク材の表面処理を行っています。
表面処理を施すことで、表面が美しくなるだけでなく、耐久性が高まり、お手入れも簡単になります。
オーク材は多孔質構造のため、塗料の上からでも木材構造が見てとれます。
木材の色は光にさらされると深みを増し、その外観は時とともに変化して、やがては黄褐色となります。