ストックホルム中心部から30分のところにある自宅「ヴィラ・スヴァルトガーン」の建築に取り掛かった頃、建築家でデザイナーのマーティン・ライデンにはクライアントも仕事もありませんでした。「このプロジェクトは、毒性のある建築材料やプラスチックを使わずに、いかに素晴らしい家を建てられるかを検討する実験として始まりました」と、ライデンは振り返ります。
「ヴィラ スヴァルトガーン」は、この持続可能性という理念にのっとり、修理と維持が可能な天然素材のみを使って建築した家屋です。建築家ダニエル・ウィドマンとの協働により、二人は現代の生活に対応しながらも豊かなクラフトマンシップの伝統を讃える、安らかでミニマルな空間を設計しました。壁、天井、床は、主にスウェーデン産のトウヒを使用し、15世紀にさかのぼる地元の製法に従って蜜蝋と亜麻仁油を混ぜた伝統的な処理剤で表面加工しました。
キッチンには、丈夫で持続可能性の証となるスウェーデン産のオークの巨木を使用し、バスルームにはこの地方で採れる石灰岩を配しました。建築の道に入った当初は旧家の復元を行っていたライデンは、「私が主にインスピレーションを受けるのは、シンプルで昔風の形をしたスウェーデンの伝統的な建物です」と言います。「シンプルさ、建築の巧みさ、そして地元産の素材に対する知識に感銘を受けるのです。」
キッチンには、オーク材でできたハンス J. ウェグナーのCH24 Yチェアが、特注のダイニングテーブルにすんなりとマッチするものとして選ばれました。「CH24は、木工の職人技と時代を超えたデザインの、最高の組み合わせです」とライデンは言います。「この椅子は木工職人がデザイナーでもあった時代を表しています-そして、そこから私たちが学べるものがあると思います。」
カール・ハンセン&サンの家具のチョイス:
「すべてが新しく作られたものばかりのこの家では、ヴィンテージのCH24チェアの個性が光ります。 そこには、家自体がまだ持っていない、前世代の歴史が刻まれています。」
-マーティン・ライデン (建築家兼デザイナー)
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カール・ハンセン&サンの製品を選ぶことは、単に家具を買うことと同義ではありません。それは、美しく磨き抜かれたクラフトマンシップの誇り高い伝統の一部になることなのです。そこでは、どの家具もデザインと伝統的な製作工程に大きな愛を注ぎながら製作されています。私たちはハンス J. ウェグナーのデザインを世界で最も多く製作する家具メーカーであるとともに、アルネ・ヤコブセン、ボーエ・モーエンセン、オーレ・ヴァンシャー、コーア・クリント、ポール・ケアホルム、ボディル・ケア、安藤忠雄など、名だたる家具デザインの巨匠たちの作品も製作しています。100年以上にわたる豊かな歴史を誇るカール・ハンセン&サンは、デンマークデザインを代表する家具を世界中で販売しています。
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