The Bunker
このザ・バンカーほど数奇な運命をたどった建物は世界でも類を見ません。この重厚な建造物は1943年、空襲を避けるシェルターとして建造されました。ロシア赤軍の支配下では捕虜の収容所として使用され、その後は輸入された南国の果物の貯蔵庫、そして1990年代には数々の違法レイブが開催されるナイトクラブとして使用されていました。そして今日、ザ・バンカーは、カレン・ボロス、クリスチャン・ボロス夫妻の自宅として蘇ったばかりでなく、貴重な現代アートをコレクションすることで知られるボロス財団のアートギャラリーとなっています。改装に際し建築家は、この鋼鉄で補強された重厚な建物に、コレクションの展示及び保管を目的としたギャラリーをデザイン。3000㎡を超える迷宮のような弧を描く展示空間には、アイ・ウェイウェイ、オラファー・エリアソンなど約850点もの現代アーティストの作品が並びます。
最上階のペントハウスは、カレン・ボロス、クリスチャン・ボロス夫妻の住居。ベルリンを展望できる住居にはアースカラーなど、温もりのある色彩や天然素材が多用されています。重々しいコンクリートの壁と優雅なコントラストを創り出す、広葉樹のハードウッド材のフローリング、毛皮、そして天井まで伸びたブックシェルフ。ナチュラルな素材が居心地のいい空間を創り出しています。リビングにはさりげなくハンス J. ウェグナーのCH22ラウンジチェア置かれています。「私たち二人にとっては、とても特別な椅子です。椅子の持つ独特な緊張感が気に入っています。芸術作品を気取らない、真摯でとてもさりげないデザインです。座り心地が良いので思わず座ってしまうような親近感と温かみを持っています。」と、クリスチャン・ボロスは語っています。
Christian Boros:
「私たちは、椅子の持つ独特な緊張感が気に入っています。芸術作品を気取らない、真摯でとてもさりげないデザインです。」
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カール・ハンセン&サンの製品を選ぶことは、単に家具を買うことと同義ではありません。それは、美しく磨き抜かれたクラフトマンシップの長く誇り高い伝統の一部になることなのです。私たちはハンス J. ウェグナーのデザインを世界で最も多く製作する家具メーカーであるとともに、アルネ・ヤコブセン、ボーエ・モーエンセン、オーレ・ヴァンシャー、コーア・クリント、ポール・ケアホルム、ボディル・ケア、安藤忠雄など、名だたる家具デザインの巨匠たちの作品も製作しています。100年以上にわたる豊かな歴史を誇るカール・ハンセン&サンは、デンマークデザインを代表する家具を世界中で販売しています。