独創的で柔軟性に富んだデザイン
デザインに対するボーエ・モーエンセンのエレガントで機能的なアプローチは、さまざまな点で時代の先を行くもので、その後数十年にわたり、北欧のミニマリズムの先例となりました。BM0121ダイニングテーブルは、現代的なデザインに見えますが、1952年にコペンハーゲンで開催された美術工芸品の春期展覧会 (Arts and Crafts Spring Exhibition) で、小さな家向けの庶民的な家具シリーズの一環として展示されました。このテーブルは図面が現存しておらず、Carl Hansen & Sønは、オリジナルの古いテーブルの各部分を手作業で詳細に測定し、そこからBM0121ダイニングテーブルを復刻しました。ボーエ・モーエンセンのミニマルなスタイルと家具づくりの知識を忠実に体現したこの伸長式ダイニングテーブルは、一見シンプルに見えるものの、優れた職人技が求められる、複雑なディテールを随所に備えています。テーブルの軽快な表情は、19mmもの厚さの無垢のFSC認証オーク材のテーブルトップと、その下で安定性を確保する曲げスチール構造の組み合わせから生まれます。わずかに先細りの脚と上向きにカーブした枠が足回りを広くし、オーク材または中質繊維板 (MDF) のインサートリーフを継ぎ足すことで6人掛けとなります。タイムレスでエレガントなデザインのこのテーブルは、小さな生活空間にぴったりの、柔軟なダイニングソリューションです。